の、ような。【おすすめ人気作品】

漫画『の、ような。』あらすじ
それは人生の劇的変化…。一人暮らしの希夏帆の前に恋人・愁人が連れてきた二人の少年。二人は愁人の親戚で両親を失ったばかりの兄弟だという。希夏帆の家で生真面目な中学2年生の冬真、天真爛漫な5歳の春陽、そして愁人の4人は同居生活をすることに。戸惑う日々の中、彼らの新たな関係が始まる――。
レビュー
たとえ血の繋がりのある親だとしても、子供と暮らしていくことは大変なのに、未婚なうえに我が子でもない子供とこんな風に暮らすのは想像を絶する。
こんな風に大人も子供も互いを気遣い合いながら、持ちつ持たれつの関係が築けるものだろうか。タイトルは「家族の、ような。」って意味なのかなと当初は想像したけれど、本当の家族であっても、家族だからこそ、お互いに甘えも出るし、マイナスの感情をぶつけ合うこともあるし、反対に素直になれない面もある訳で、こんなに美しい関係にはなれないものだと思う。
家族か、この関係か、どちらが良いかという優劣はつけられませんが、読み終える頃にはこの関係に対する印象は「家族とも違う何かの、ような。」というものに変わりました。
私自身は未婚ですが、関わる子供たちにとって手本となるような、道標となるような立派な大人でありたいという葛藤を、主人公の女性の心情に重ね合わせて、擬似的に味わう事ができ、大変考えさせられるストーリーでした。
続きが楽しみな作品の一つです。
心にじんわりくるような作品。キナちゃんの言葉は刺さる人にはぐさっときそう。夜1人でいる時に読みたい。キナちゃんみたいな人になりたい。
すごくヘヴィな環境なのに、すごく1つの『家族』をカタチ作っている。登場する人物がみんな人間味あるし人生ドラマが濃い。色んな目線での気持ちの表現が物語に深みを持たせてくれる。その上になりたつ『普通の日常』を描いた秀逸な作品だと思う。
じんわりしっかりなヒューマンドラマ
それぞれがそれぞれを思いやり、不器用ながら生活している様子が描かれていて面白いです。読みながら恋人の事や親に対して意固地になってしまってるかもと思い返したりしてます。読み終わると必ずもっと優しさを持って人に接しようとか、間違いをおかしたときは素直に謝ろうとか思ったりします。