社畜OL会議室の甘い罠【読破!読みモノシリーズ】

『社畜OL会議室の甘い罠』
佐久間美月、22歳。新卒で入社した広告営業会社は、想像を絶するブラック企業だった。月の残業は労基法の限界を攻め、休日は名ばかり。睡眠不足で肌は荒れ、ストレスで心は擦り切れていた。それでも辞めなかったのは、5つ年上の先輩、土谷悠真がいたからだ。

土谷先輩は、見た目は大人しそうなのに、営業スタイルは無茶苦茶。クライアントにグイグイ迫る姿勢はクレームを呼ぶが、なぜか数字を上げる問題児だ。休憩室で缶コーヒーを飲みながら、彼はいつも軽い調子で話しかけてくる。
「佐久間さん、辞める時はちゃんと教えてね。俺も一緒に辞めるからさー。」
「え、先輩、冗談やめてくださいよ! 私、まだ辞める気ないですし…。」
美月は笑ってごまかすが、心臓はドキドキしていた。土谷の少し乱れた髪、鋭い目元の奥に隠れた優しさに、いつも心を掴まれていた。もしかして、私にもチャンスがあるかも…なんて、淡い期待を抱いていた。
その日、クライアントとの商談を終えた後、土谷と美月はオフィスの会議室にいた。夕方6時、ほとんどの社員はまだ残業中だが、商談の資料を整理する名目で、ふたりは会議室にこもっていた。土谷が「ちょっと息抜きしようぜ」と言い、ノートPCで映画を流し始めた。だが、画面に濃厚なキスシーンが映し出されると、美月は思わず顔を赤らめた。
「佐久間さん、めっちゃ赤くなってるじゃん。なに、キスシーンでドキドキしてんの?」
土谷の意地悪な笑みに、美月は慌てて否定する。
「ち、違いますって! ただ…なんか、急に暑いかなって…。」

「ふーん。まさか、佐久間さん、経験ないとか?」
土谷の言葉に、美月は言葉に詰まった。図星だった。22歳、恋愛経験ゼロ、処女。隠していた秘密を、土谷の鋭い目に暴かれた気がした。
「な、なんですか、それ! 先輩、からかわないでください!」
「からかってねえよ。…マジか、佐久間さん、処女?」
土谷の声が低くなり、目が一瞬真剣になる。美月は顔を背け、会議室の窓に映る自分の姿を見つめた。
「…そんなの、関係ないじゃないですか。」
「関係あるよ。だって、佐久間さん、俺のこと好きだろ?」
土谷の言葉に、美月の心臓が跳ねた。振り返ると、土谷が会議テーブルの向こうから身を乗り出し、彼女の顔を覗き込む。
「え…何、急に…。」
「急じゃねえよ。いつも俺のことチラチラ見て、顔赤くして。バレバレなんだから。」
土谷が立ち上がり、会議室のドアにカチリと鍵をかけた。美月の背筋に緊張が走る。
「せ、先輩!? 何!? 鍵、なんで…!」
「静かにしろよ。外に聞こえたら、まずいだろ?」
土谷の声は低く、どこか危険な響きを帯びていた。彼は美月の隣に座り、ゆっくりと彼女の肩に手を置いた。
「先輩…だ、だめです、こんなとこで…! 誰か来たら…!」
「だめ? でも、お前、ドキドキしてるだろ? ほら、目が潤んでる。」
土谷の指が美月の顎に触れ、強引に顔を近づける。そして、唇が重なった。映画のキスシーンなんて比にならない、熱く、貪るようなキス。美月の頭がクラクラする。
「んっ…! せ、先輩…待って…!」
美月は抵抗しようとしたが、土谷の舌が耳たぶを這い、首筋を舐める。ゾクゾクする感覚に、身体が勝手に震えた。
「佐久間さん、めっちゃ敏感じゃん。こんな反応、初めて見るよ。」
土谷の声は意地悪で、でもどこか優しかった。彼の手が美月のスカートをたくし上げ、ストッキング越しに太ももを撫でる。


「やっ…! こんな…だめ、恥ずかしい…!」
「恥ずかしい? でも、こうやって触られると…気持ちいいだろ?」
土谷の指が、ストッキングを破る勢いで内ももを這う。そして、ゆっくりと、もっと深い場所へ。美月の身体が跳ね、声が漏れた。
「んんっ…! 先輩、だめ、そこ…!」
土谷は美月を会議テーブルに押し付け、彼女の上に覆いかぶさった。狭い会議室の中、窓のブラインドが揺れ、蛍光灯の光がふたりの影を映す。土谷の唇が、彼女の胸元を這い、ブラウスを乱暴に開けた。
「佐久間さん、こんな身体隠してたんだな。…すげえエロい。」
彼の舌が、敏感な部分を執拗に愛撫する。美月はテーブルを掴み、快感に翻弄された。
「せ、先輩…! こんなの…私、初めてで…!」
「初めて? なら、俺が全部教えてやるよ。…もっと感じてみろ。」
土谷の動きは容赦なかった。彼の指と唇が、美月の最も敏感な部分を刺激し続ける。美月は声を抑えきれず、会議室に甘い喘ぎが響く。
「やっ…! もう…だめ、頭おかしくなる…!」
土谷は顔を上げ、美月の目を見つめた。その目は、いつもと違う、獣のような光を帯びていた。
「佐久間さん…家、来る?」
その言葉に、美月は息を呑んだ。理性では拒むべきだとわかっていた。でも、身体と心は、土谷の沼に落ちることを望んでいた。
「…うん。」
小さく頷いた瞬間、美月は自分を変える一歩を踏み出していた。
土谷の部屋は、雑然としながらも男らしい雰囲気が漂っていた。玄関を入るなり、土谷は美月を壁に押し付け、激しいキスを浴びせる。
「佐久間さん、俺、もう我慢できねえ。お前、めっちゃ欲しい。」
「先輩…! 待って、こんな急に…!」
「急? お前だって、こうされたかったんだろ?」
土谷の手が、美月の服を剥ぎ取る。ブラウス、スカート、下着――すべてが床に落ち、彼女の白い肌が露わになる。
「やだ…! 見ないで、恥ずかしい…!」
「恥ずかしい? こんな綺麗な身体、隠す方が罪だろ。」
土谷の唇が、首筋から胸、腹部、そしてさらに下へと這う。美月は壁に背を押し付け、快感に耐えるように身体を震わせた。

「んっ…! 先輩、そこ…そんな…強く…!」
「気持ちいいだろ? もっと声出せよ、佐久間さん。」
土谷の舌が、彼女の最も敏感な部分を執拗に愛撫する。美月の膝がガクガクになり、立っているのがやっとだった。
「やっ…! もう…イっちゃう…! 先輩、だめぇ…!」
土谷は美月を抱き上げ、ベッドに押し倒した。服を脱ぎ捨てた彼の身体は、想像以上にたくましく、美月の心をさらに掻き乱す。
「佐久間さん、初めてなら…優しくしてやるよ。…でも、すぐには終わらせねえ。」
彼の声は低く、欲望に満ちていた。美月の身体が、彼の熱に飲み込まれる。


その夜から、美月は土谷の沼に沈んだ。会社では相変わらずのブラックな環境。だが、土谷との時間は、彼女の心と身体を満たした。昼は会議室、夜は彼の部屋で、ふたりは互いを求め合った。
「佐久間さん、お前、どんどんエロくなってるな。」
「やだ…先輩のせいですよ…こんなの、私、知らなかった…。」

「先輩…本当のこと、教えてください。私のことどう思ってるんですか?」
美月は勇気を振り絞って問う。土谷はいつもの笑みを浮かべ、彼女の頬を撫でた。
「佐久間、俺の全部、知りたいか? なら、もっと深くまで来いよ。」
彼の手が、美月の腰を引き寄せる。その目は、危険な闇を湛えていた。
「先輩…私、怖いよ…でも、離れられない…。」
「怖くてもいい。俺はお前を離さねえ。」 美月の心は、土谷への愛と、彼の闇への恐怖で揺れ動く。この沼の底で、彼女は何を見つけるのか――。
