この人は私の好きな人じゃない。手の感触も息遣いも全部違う。同じDNAを持った別の人――。
令と臣は双子の兄弟。私、奈都とは幼馴染でいつも3人一緒だった。
でも、私が好きになったのは1人だけ。私は令が好きだ。
だけどその時はまだ、気付いていなかった。太陽を目指して月の明かりを頼りに歩いていることに……。
そして高校受験を控えたある日、令が不治の病に侵されていることを知る。私達3人の歯車が、狂い始める――。
「令は“おきて”で臣は“家来”。双子でも、役割があるんだよ。臣……お前には譲らないから。お前は後でいいだろ。俺がいなくなってからで。」
©今村リリィ/松文館
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