青年漫画： 秘書のカガミ

　2008年にはテレビドラマにもなった秘書のカガミ、読んだことはありますか。堀戸けい先生の漫画で、ストーリーが面白いのはもちろん、絵もとても素敵です。ドラマでは主人公の加賀美優を安めぐみさんが演じていましたが、まさに絵と同じ美人でスタイルも良くて、イメージにピッタリです。

　加賀美優は運命の男性を求めて色々な希望企業を渡り歩く派遣秘書で、弁護士にも引けをとらないほどの法律知識や、公認会計士などありとあらゆる資格と知識を持っているうえに、空手などの護身術も身に着けています。しかし、頭脳明晰、容姿端麗でも残念ながら恋愛下手で男運がありません。幅広い資格や知識も、恋をした相手の仕事や趣味に合わせようとするうちに極めてしまった結果です。毎回派遣先の企業で運命の人を探し、妄想ラブのパワーでその人と会社の危機を守ろうと奮闘するします。

　ストーリーは、いわゆる王道の勧善懲悪モノの漫画ですので、話のパターンは多少違うところがあっても、大まかには毎回同じです。しかし、毎回登場するキャラクターが個性豊かだったり、色々な企業が題材となっているので、読んでいてなるほど、と思うところもあったりと、各話で違った面白さがあります。また、毎回悪役に引導を渡してスッキリと終わりスカッとするので、結末がイメージと違ってモヤモヤしてしまうなんていうことはありません。毎回読み終わった後にはスッキリ爽快な気分になりますし、才色兼備で完璧な主人公なのに毎回振られて終わるので、ガンバレと応援したくなるのも大きな魅力のひとつです。

　ドラマの方では、鮫島が総理大臣の命をうけて悪徳企業を密かに改善させる内閣調査室のエリートイケメンだったり、秘書派遣会社社長の熊田が鮫島に頭が上がらないとか、原作と少し違う部分もありますが、こちらも一話完結型で、ちょっとセクシーなシーンもある、勧善懲悪の痛快なストーリーです。どちらも共通の魅力があれば、それぞれの魅力もあり、とっても楽しめる内容でオススメの漫画です。

　近年よく言われるブラック企業にお勤めのビジネスマンや、ストレスが溜まっている人には、スッキリできるのでとてもオススメです。漫画もドラマも両方オススメですが、漫画ならマンガ読破！EXで全巻無料で読めるので、ちょっと内容が気になったり、読んでみようかなと興味がある人は一度読んでみてはいかがでしょうか。4巻で完結しているので、多すぎず少なすぎず丁度よいボリュームです。

【代表作】
堀戸けい：「秘書のカガミ」「逃げる女」「御曹司の掟」「潜入特務秘書 伊集院薫子」