日増しに大きくなるその執着心を怖れ、中川は高崎に別れを告げた――はずだった。「ホント間抜けだよ、オレと本気で別れられると思ってるんだから…」。どこまでも追いかけてくる束縛の鎖。逃げられない! 一生、あるいは永遠に――。なのになぜ、想いとは裏腹に躯が熱くなるのだろう―――。著者の代表作、「束縛」と「執着」2作品を含む畢生の作品集に息を呑め!
©笠間瑠美/松文館
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