女上司との夜の過ちとその果て【読破!読みモノシリーズ】

『女上司との夜の過ちとその果て』
駒形果世(こまがた かよ)、35歳。誰もが振り返る美貌と、豊満な胸が際立つスーツ姿。だが、鋭い眼光と気が強い性格が、男たちを遠ざける鉄壁の壁だった。社内では「行き遅れBBA」と陰口を叩かれても、果世は意に介さない。結婚など、彼女の人生には不要。仕事で頂点を目指すことこそが、彼女の生きがいだった。


その部下、井尻雅二(いじり まさじ)、25歳。果世は彼にとって「怖い女上司」でしかなかった。10歳年上の彼女の厳しい指示に、雅二はいつも冷や汗をかいていた。だが、ある夜、運命はふたりを予想外の舞台へと引きずり込む。
プロジェクトの打ち上げ後、居酒屋に残ったのは果世と雅二だけ。果世は珍しくリラックスした笑顔で、グラスを傾けていた。いつもは隙のないスーツ姿の彼女が、頬を赤らめ、ジャケットを脱いでブラウス一枚になると、雅二の視線は彼女の胸元に吸い寄せられる。

「井尻くん、意外と飲めるじゃない。もっと軟派なタイプかと思ってたわよ」
果世の声は、酒のせいか甘く響く。雅二はドキリとしつつ、彼女の無防備な魅力に心が揺れる。
「課長だって、こうやって飲むと……なんか、普通の女の人みたいっすね。いや、めっちゃ可愛いっす」
軽い口調で返すと、果世はクスクスと笑い、グラスを傾けた。彼女の笑顔と、ブラウス越しに見える柔らかな曲線が、雅二の理性を揺さぶる。
「ねえ、井尻くん。私、ほんとに行き遅れかしら? 男に興味ないわけじゃないのよ?」
果世の突然の言葉に、雅二の胸が高鳴る。彼女の目はどこか寂しげで、いつもは見せない弱さが覗く。その瞬間、雅二の中で何かが弾けた。酒の勢いと、彼女の誘うような視線に、若い欲望が暴走する。
「課長、俺、課長のこと……めっちゃいい女だと思ってますよ。マジで」
雅二の声は熱を帯び、果世は一瞬目を逸らすが、すぐに挑むような笑みを浮かべた。
「ふーん? じゃあ、どうするつもり? ただの口だけ?」
気づけばふたりは果世のマンションにいた。玄関で靴を脱ぐ間もなく、雅二は果世を壁に押し付け、唇を奪った。果世の唇は柔らかく、ワインの甘い香りが漂う。彼女は一瞬身をよじるが、すぐに抵抗をやめ、雅二のキスに舌を絡ませて応えた。
「んっ……井尻くん、だめよ、こんなの……」
果世の声は抗議のつもりか、だが甘い吐息が混じる。雅二の手は彼女のブラウスを乱暴に開き、ブラジャーを押し上げる。露わになった乳房は、張りがあって柔らかく、触れるたびに果世が小さく喘ぐ。
「課長、こんな身体、隠してたんすね……めっちゃエロいっすよ」
雅二の言葉に、果世は頬を染めながらも目を潤ませる。
「バカ……そんなこと、言うな……」
ベッドに押し倒された果世は、抵抗するどころか、雅二の手を自分の肌に導くように身をくねらせた。スーツを剥ぎ取ると、彼女の身体は絶妙な肉付きで、半熟の果実のように熟していた。雅二の手が彼女の太ももを滑り、秘部に触れると、果世はビクンと震え、甘い声を漏らす。

「やっ……そこ、だめっ……井尻くん、待って……!」
「課長、こんなに濡れてるのに? 俺、止まれないっすよ」
雅二の声は欲望に震え、果世の身体を貪るように愛撫を続ける。彼女の秘部は熱く、きつく、雅二を迎え入れる準備ができていた。果世がこれまで誰とも共有しなかった「初めて」を奪う瞬間、雅二の心臓は高鳴った。
「課長、ほんとにいいんすか? 俺、課長のこと、めっちゃ欲しいっす」
果世は恥ずかしそうに目を逸らしつつ、小さく頷く。
「ん……バカ、早く……して」
その言葉に、雅二は一気に果世の中へ。彼女の内側は、想像を超える快感だった。熱く、きつく、まるで彼を締め付けるような名器。果世もまた、初めての感覚に声を抑えきれず、雅二の背中に爪を立てる。

「やっ……井尻くん、激しすぎ……んんっ!」
「課長、めっちゃ気持ちいい……マジ、ヤバいっす……!」
ふたりの動きは激しさを増し、果世の喘ぎ声が部屋に響く。理性も危険も忘れ、雅二は本能のままに果世の中で果てた。避妊を忘れた瞬間、ふたりは放心状態で互いの汗と熱を感じながら横たわった。
翌朝、果世はいつもの冷静な上司に戻っていた。「昨夜のことは忘れなさい」と突き放す彼女に、雅二は複雑な思いを抱く。だが、果世の身体の味は、雅二の心を離さない。果世もまた、雅二の熱い視線に抗えず、内心で動揺していた。
数日後、仕事終わりに果世が雅二を呼び出す。「ちょっと、話があるの」とホテルに誘う彼女の目は、どこか誘惑的だった。部屋に入るなり、果世は雅二のネクタイを引っ張り、キスを仕掛ける。
「課長、俺、課長のこと忘れられねえっす……また、したい」
雅二の告白に、果世は妖しい笑みを浮かべる。
「ふーん? じゃあ、いいわ。けど、これ、ただの遊びよ。分かってる?」
ふたりはセフレのような関係に堕ちていく。職場では厳しい上司と部下、夜には互いの身体を貪り合う恋人のように。果世の気が強い性格は、ベッドでは一変し、雅二に身を委ねる。彼女の肌は触れるたびに新たな快感を教え、雅二は果世の虜になっていった。


ある夜、ホテルのベッドで果世を抱きながら、雅二は彼女の乳房に唇を這わせ、甘い声を誘う。
「んっ……井尻くん、そこ、だめ……感じすぎちゃう……」
「課長、こんな声出すなんて、めっちゃエロいっすよ。もっと聞かせて」
果世は恥ずかしそうに顔を背けるが、身体は正直に反応し、雅二の手をさらに求めた。ふたりの行為は激しさを増し、果世の内側で再び避妊を忘れて果てる瞬間、雅二は果世の名前を叫んだ。
「井尻くん、これ以上は深入りしないで。私たち、ただのセフレよ」
果世はそう言いながらも、雅二の腕の中で甘い吐息を漏らす。彼女自身、雅二との関係に溺れつつあることを自覚していた。だが、35歳という年齢と、未婚の現実が、彼女に「これ以上」を許さなかった。
ある夜、果世を抱いた後、雅二はふと呟く。
「課長、俺、ほんとに課長のこと……好きかもしれないっす」
果世は一瞬目を丸くし、すぐに冷たい笑みを浮かべる。
「バカね、そんな言葉、信じる歳じゃないわよ」
だが、彼女の声は震え、雅二の告白が心に波紋を広げていた。
関係を続けるうち、雅二は果世の過去を知る。恋愛を避けてきた理由、仕事に全てを捧げてきた理由。そして、彼女が抱える孤独と、愛されたいという願い。果世も、雅二の不器用な優しさと情熱に、心を動かされていた。
だが、避妊を忘れた夜が続き、果世の身体に変化が現れる。妊娠の可能性が、ふたりの間に重い影を落とす。雅二は「責任を取る」と言い張るが、果世は頑なに拒む。
「私はあなたの人生を縛らない。こんな関係、終わりよ」
果世の言葉に、雅二は叫ぶ。
「課長、俺、遊びなんかじゃない! 課長のこと、ほんとに愛してるっす!」
果世と雅二の関係は、セフレを超え、互いを必要とする愛情に変わりつつあった。年齢差や立場、妊娠の不安が立ちはだかる中、雅二は果世の手を取ることを決意する。
「課長、俺、課長とちゃんと向き合いたい。逃げないっす」
果世は涙を浮かべながら、初めて心を開く笑みを浮かべる。
「バカね……でも、ちょっとだけ、信じてみようかしら」
ふたりの未来は不確かだが、今、果世の心には温もりが宿っていた。