幻の愛 夢の恋(短編集)
人形の部屋(前編)
モデルの仕事を得るために、なりふり構わなかった瀬里は、相手に「人形を抱いているみたいだった」と言われ、彼氏に浮気され、失意のどん底で泣きながら電車に乗っていた。その時彼女を慰めようとしてくれた中年の男を彼女は自分のマンションに居候させる。お互いがお互いに寄りかかりながら親子ほど年の離れたふたりの生活が始まった・・・。
人形の部屋(後編)
仕事のために有力者と寝ることを強要され、それを拒んだ瀬里は、約束されていた大きな仕事をキャンセルされる。屈辱の涙を流しながら男にすがる瀬里。おじさんさえいてくれたら…。そんなある日、偶然起こった事件がきっかけで、2人気持ちにすれ違いが生まれる。