主人公がかわいい!漫画「異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています」の魅力をネタバレ込みで徹底解説!してみました。

新しい異世界系の物語を探しているなら「異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています」という作品はご存知でしょうか?主人公が異世界で活躍する、よくある話ではありますが転生ネタではありません。やはりチート能力はありますがさくさくと読み進めることができます。

主人公はファンタジーものが大好きな女の子

異世界で『黒の癒し手』って呼ばれています1 (レジーナCOMICS)

主人公の神埼美鈴がまずかわいいのが第一印象です。物語の出だしは友達との帰り道に謎の黒いもやによって異世界へ連れ去られてしまう、親しみのある始まり方です。大学生と言う辺りが大人になりきれていない少女の奮闘気な感じがしてこれぞ異世界もの!と言う感想を抱きます。

さてこの美鈴さん…もとい異世界ではリィーンと名乗る彼女は順応性がとんでもなく高いんです。すんなりと異世界の空気に馴染んでしまい、自分の置かれている状況を大きく混乱するわけでもなく受け入れていくんです。

そして彼女はこう言うファンタジーなものが大好物の女の子ですので、ファンタジー世界ならではの知識が豊富なのです。ラノベや漫画、ゲームなどを見たりしたり読んだりしてきた人にはわかる感覚だと思います。何かしらのキーワードの言葉を口にしてみる、そうするとアイテムが出てくる、収納空間が出てくる。主人公のリィーンも例外なくキーワードの言葉を呪文のように呟いて収納するための空間を産み、ちゃっかりとなくしたくはないものをきちんとしまいます。急に出てきた空間に躊躇いなくものを入れられる当たり主人公のまっすぐさと好奇心がなせる技だとしみじみ思わされます。主人公はこうでないと物語が進んでくれません。むしろもっとよろしく、この世界のことを詳しく知るために躊躇わずにどんどんと進んでください、と応援したくなるほどです。

主人公が女の子ならではのイケメンが続々登場!


女の子が主人公ならば当然出てくる男性たちはイケメンなのが相場ですよね。リィーンが異世界に来た初日にやっと見つけたひとつの小屋で眠ったそこを使っていた男性の対応がとにかくイケメンなのです。何がイケメンってリィーンに対する対応がとてもイケメンです。自分達が使っていた小屋、しかも男性二人にたいしてもちろんベッドは二つの、その一つをリィーンに使われてしまったのに怒らないどころか起こしもしないし翌朝までゆっくりと眠らせてくれてる紳士っぷりです。

しかも朝御飯までご馳走してくるし、どこまで紳士的と言うか優しいんだろうかって思ってしまいますよね。この世界のイケメンさんたちはリィーンの力になってくれる人がほとんどです。羨ましいこと山のごとし。リィーンの人徳が成せる技だからというのが大前提なのは言うまでもないんです。異世界に来たばかりのリィーンの話をバカにするわけでもなく真剣に聞いてくれるのは日本とは違ったお国柄と言うものなのかもしれませんね。

主人公はどんな風に強くなっていく?


主人公のリィーンがとにかくチートなのです。この世界観では癒やし手、いわばヒーラーの使い手は希少なものなのです。なのに来たばかりのリィーンには安易に、それこそ当たり前のように使えるのです。もちろん最初は魔法の王道である火の魔法をリィーンは試みてみますが最初の一回目は当然のごとく失敗に終わります。中二病のように呪文を唱え、キメ顔で詠唱のようなものをバッチリ決めた手前恥ずかしさのあまりリィーンはその場で悶えてしまいます。きっと誰もが通った道であるから元気を出してと肩を叩きたくなってしまいますね。

しかし次の瞬間にはリィーンは強く立ち直るのです。今の今でなんと心のつよい娘さんでしょう、と思わざるを得ません。イメージ、創造力が足りなかったのだと自分を励まし、火のイメージを強く持って火の魔法を成功させるのです。魔法と言うものはイメージする力が大切なのだと改めて思わされてしまいます。そこからリィーンは自分の直感とファンタジーに関する知識を持ってどんどんと能力を開拓していくのです。そしてタイトルにもあるように黒の癒し手と呼ばれる存在になっていくのです。他の魔法使い、もしくはドワーフなどのヒューマン以外の種族は一般的な魔法使いのイメージである長い呪文を唱えた上で魔法を使っていくのですがリィーンは元は日本人の女の子。日本語で簡潔に言葉を連ねて魔法を使っていきます。

使うときに細心の注意を忘れないのがさすがと言えるところなのです。自分の思いつきで魔法を使っていくだけでなく、言葉の引き出しが彼女にはとても多いのです。だからこそ使える魔法も幅広く、医療的な力を発揮できたのだと思わされます。自らの創造力だけでも視野が広いのに、更に仲間から得られる知識によってさらに幅広くなっていくのにはもうわくわくするしかありません。国規模に知られていく彼女の能力、どんどんと楽しくなっていく物語の材料になっていくので、この先の展開がどうなるのかと胸が躍ります。

黒の真逆は白、光の癒し手と言う存在も後々に登場するのがこれまたファンタジーの王道なので来たかこの展開、とわかりきってはいるものの当然のごとく出てきた真逆の性質の存在に期待が高まっていくのです。