【1巻レビュー】漫画「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」の魅力をネタバレ込みで徹底解説!化け物じみた強さの可愛い女の子が活躍するストーリーです!

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」は小説家になろうで連載されている作品で、原作:夕蜜柑、漫画:おいもとじろうとなっています。新作のVRMMOを、仲の良い女の子2人で自由に楽しむ内容となっています。

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 (1) (角川コミックス・エース)

ゲーム未経験者が異世界転生!パラメータを防御に全振りが功を奏して強力プレイヤーに!


本作は一風変わったVRMMORPGを女の子2人がプレイするという内容になっています。主人公の『本条楓』はゲーム内で『メイプル』という名前になり、個性的な独特のノリでゲームを遊び倒すことになります。本作の魅力は軽いノリと自由な世界観、そして女の子2人が楽しそうにしているところです。楓とその親友である『白峯理沙』が学生の女の子のノリできゃいきゃいとはしゃいでいる姿は尊いと感じられて、2人が出てくる場面はとても心が癒されます。2人の外見や性格が全く違うのも読んでいて楽しいところです。楓は独自の世界観で生きている個性が強い天然で、次にどんな行動をとるか予測が付かないため見ていて面白いです。

外見は肩まで伸びた黒髪にヘアピンとアホ毛がアクセントになっており、目はきつさを全く感じさせないくりっとした丸い目をしていて、全体的に庇護欲を掻き立てる清純な魅力があります。ゲーム内では視覚や聴覚など、もちろん感触もあり、現実とあまり変わりないという設定になっています。タイトルにある通り楓は痛いのがダメな女の子なので、防御力を上げればダメージが無くなるという情報をキャラメイキングの段階で知ることができたため、喜々として防御特化の初期装備を選びパラメータを防御に全振りしました。そしていざゲームを始めた楓は、自分の数倍から数十倍の速度で移動している他プレイヤーに面食らうことになります。

楓は今回理沙に誘われるまでゲームを全くやった事がなく、敏捷性の重要さを認識していませんでした。特に今回のゲームは敏捷性が移動速度に繋がるため、重要なパラメータだったんです。楓はこれ以外にも独自の価値観と天然さでMMOのセオリーともいえる行動をだいたい外れていくことになりますが、この奇天烈な行動が楓を助けることになります。ゲームには何らかの行動を時間や回数続けることで新しいスキルを習得できるというシステムがあり、セオリーから外れている楓にはいい方向に働きます。楓が初期装備で選んだ大盾は不遇と言われていて、さらにパラメータを防御に特化させるという変態プレイは楓以外誰もやりません。

そのため楓以外誰も習得していないと思われるスキルを習得していき、偶然手に入れた装備と合わせて廃人を倒すほどの怪物に変わっていくことになります。守ってあげたいと感じさせる可愛い女の子が、いかつい他プレイヤーをばったばったとなぎ倒すインパクトは結構な物です。楓が戦闘で使うスキルは女の子が使うとは思えない一風変わった物になります。偶然毒竜(ヒドラ)というボスと戦った楓は、マイナスイオンのごとく毒のブレスを浴びて毒を無効にします。それに飽きたらず毒竜を生で食らい、麻痺と猛毒が撒けるようになりました。これに味を占めた楓は他のモンスターも食べるようになり、敵や他プレイヤーを食べて経験値にできるスキルも習得します。

結果的に楓は毒と麻痺で敵の動きを封じ、動けなくなった敵を食べて経験値に変え、減少したMPは装備の効果で回復するという永久機関の怪物に変貌しました。ゲーム内ではプレイヤー対プレイヤーのイベントがあり、この戦法で楓は120人以上を無傷で倒します。ゲーム内の楓の異様な行動はログイン初日から他プレイヤーの目に留まっており、可愛いと評判の容姿もあって生暖かくウォッチされています。さらにイベントで大変な戦果を挙げた楓は、本人も知らないうちになかばアイドル化していくことになります。また、本作はMMORPGなのでゲームからログアウトした楓の姿が描かれているのも魅力です。

現実の楓の登校する姿は長袖の制服に黒タイツを履いていて、露出の少なさにやはり清純さが感じられてとても可愛らしいです。時間を忘れてゲームに熱中してしまい、明日のことを考えつつ速攻で寝てしまう姿なども癒されます。


相方はポニーテールの可愛い女の子!アニメ化も進行中!

楓の相方の理沙も魅力的な女の子です。髪はポニテで活発そうな印象で、目はツリ目で少しきつい印象を感じさせます。実際活発で感情表現がはっきりしている女の子で、ぼんやりした印象の楓とは対照的です。天然さを発揮した楓にツッコミを入れる場面も数多くあり、2人がスキンシップを取っていると仲の良さが感じられて楽しくなります。理沙よりも先にゲームを始めた楓はもう20レベルになっていますが、楓のプレイスタイルを詳しく聞いた理沙の感想は『化け物キャラ』でした。常軌を逸したプレイスタイルにドン引きする理沙ですが、楓を参考に『回避盾』を目指すことになります。

『サリー』という名前で始めた理沙は、パラメータを敏捷多めでバランスよく振ります。敏捷の高い理沙が楓を背負うという素敵な移動法も理沙の発案で行うようになり、2人で楽しく狩りや釣りを行っていきます。明るい世界観で暗くならずに女の子2人が楽しくやっていく物語で、アニメ化企画も進行中とのことです。興味が湧いた方はぜひ読んでみて下さい。