【異世界コミックにて『異世界おじさん』連載開始!!】
— アライブ編集部 (@comic_alive) 2018年6月29日
現実→異世界→現実と渡り歩いたおじさんと、甥っ子たかふみによる、新感覚異世界&ジェネレーションギャップコメディ! 第一話公開中!
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美少年や美少女が主人公として活躍する王道異世界系漫画とは異なり、「異世界おじさん」の主人公はタイトル通り「おじさん」と甥の「たかふみ」の2人です。17歳の頃にトラックにはねられる事故に遭い昏睡状態だったおじさんが17年ぶりに目覚めます。目覚めていきなり「異世界のグランバハマルにいた」等、意味不明な発言をするおじさんの様子やおじさんから逃れようと「自立援助とかあれする書類」を用意しようとするたかふみという今までの異世界系漫画にはないカオスな場面からスタートします。
発売即重版にも書店員一同納得、残念ファンタジー『異世界おじさん』第1巻などコミック書店員注目3作品 – きんどう https://t.co/jskKr33dd4 pic.twitter.com/OjaQxZu5tN
— きんどう (@zoknd) 2018年12月20日
何を言っても異世界に行っていた事を信じてもらえなかったおじさんは、実際に魔法を使用する事でどうにか異世界から帰還した事を信じてもらう事に成功します。本物の魔法を見て驚くたかふみですが、おじさんの魔法で食べていくために「ユーチューバー」になる事を決意します。1話だけで読者に強烈なインパクトと笑いを与えた事でギャグ漫画として評判となりました。
話題の漫画「異世界おじさん」買って読んでるが、これはSEGAスキーに刺さる漫画かも知れんw
— Ohizumi Yoko (@OHIZUMI_YOKO) 2018年12月17日
悔しいけど色々刺さる、刺さるわーw#GEN社 pic.twitter.com/aJTLwZqsVH
17年ぶりに現実世界に帰ってきたおじさんは、当時と現代のギャップに驚かされるばかりです。お気に入りのテレビ番組が終了していたり、レトロゲームを最新ゲームとして熱く語ったりと読者に痛くて面白い姿を披露し続けます。特に、おじさんと同年代である1980年から1990年生まれの方に「あるある」と共感しやすいネタが多用されています。おじさんは常に少数派側なのですが、当時を思い出しながら読み進める事が出来ます。一方、当時をあまり知らない若い世代には新鮮に感じる方が多くいます。読者の年代によって違った感想・感覚を与えている事も「異世界おじさん」が高い人気を得ている理由の1つです。
17年のブランクがあるおじさんが現代に少しずつ適応していく作品で時々でてくる異世界情報がとても面白かった
— 電卓マン (@frangiblebullet) 2018年12月24日
異世界でツンデレヒロインとフラグを立てるも2000年当時は無かったツンデレという概念に気づかずフラグを折りまくったり科学の力で水の出る壺を作るも宗教的な理由で吊るされかけたりする pic.twitter.com/jzMVCE2aNJ
17歳で異世界に転移したおじさんも異世界系漫画の主人公特有の「チート能力」を手に入れます。高い戦闘力に加えて、元の世界の知識と転移先の世界では完全に勝ち組でした。しかし、おじさんから語られる冒険譚では、顔がオークに似ているからという理由で嫌われたり現代科学で村を危機から救ったのに吊るされたりと散々な目に遭っています。英雄や勇者になれる潜在能力を持っていたり、他の異世界系漫画の主人公と同様に難なくトラブルを解決しているのに、斜め上のオチで失敗し続けるおじさんの異世界体験談は抱腹絶倒です。
異世界おじさんのエルフさんかわいい pic.twitter.com/53P0NyVZtM
— Tomatika (@tomatica) 2018年12月15日
数々の悲惨な目に遭うおじさんにも、唯一の救いがありました。異世界転移した直後に助けた女性エルフの冒険者です。可愛くてスタイルも良く、さらにツンデレ属性もあるヒロインとしての条件が全て揃っている作中屈指の美少女です。ツンデレキャラとして、おじさんに付きまとったり、小言を言ったりと「ツンデレ」を知っている人からするとニヤけてしまう可愛らしいキャラクターとなっています。おじさんから話を聞かされただけのたかふみですら、エルフがおじさんに好意を持っていると確信出来る程ベタなテンプレ対応は必見です。
しかし、ツンデレ概念が一般化したのはおじさんが異世界転移した4年後でした。「ツンデレ」を知らないおじさんからすると、エルフさんからの辛辣な言葉や突き放すような態度は全て「嫌われている」と勘違いする原因となってしまいます。ツンデレを知らないが故にエルフさんからの好意に気付かないおじさんを見ていると異世界系漫画特有の「鈍感主人公」である事に気付く事が出来ます。おじさんとエルフさんのラブコメディ要素も楽しめる作品となっています。
【売れてます】殆ど死んでいる 異世界おじさん 1 https://t.co/TnQjCNjxv9
— きんどう (@zoknd) 2018年11月27日
色々とこじらせた異世界帰還後現代コメディ。異世界で苦労を重ねて帰還した少年がおじさんになり、Youtuberデビューするよ。
異世界と現代の常識+ジェネレーションギャップを重ねるシュールギャグ好きに薦めたい。 pic.twitter.com/v53CVTJrp7
ちなみに、たかふみの予定通り「ユーチューバー」としてちゃっかりデビューしている2人ですが、かなり早い段階で収益化とそれなりの広告収入を得ている描写があります。収入はたかふみが管理すると思いきや、おじさんに渡して自由に使わせています。最新のゲーム機で遊んでいたおじさんですが、物語の途中からは完全に「懐古厨」となり今では入手する事が難しいハード機やソフトを購入して遊んでいるようです。17歳のおじさんが何に興味を持っていたのか、当時何が流行っていたのか等の点に注目しながら読むとさらに楽しめるのでおすすめです。
おじさんの冒険譚がメインとなっていますが、「どうやって元の世界に戻ってきたのか」や「ツンデレ属性のエルフとのその後」等、読者が気になる点は物語序盤では明らかにされません。1回目はギャグ漫画としておじさんの異世界での活躍や甥のたかふみとの絡みで笑い、2回目以降に伏線を探すといった異なる楽しみ方が出来るといった点も「異世界おじさん」の魅力です。異世界系漫画なのに現実世界のネタが多かったり英雄・勇者になれなかったおじさんの歪んだ性格の面白さだったり、読む際に注目してもらいたいポイントは数多くあります。今までにない異世界系漫画や笑えるギャグ漫画を探していたという方から評価も高い作品となっています。