異種族レビュアーズはいいぞ。
— ミッサン コミケからの冬インテ (@WCS_onakyu) 2018年12月19日
ファンタジー世界の風俗レビュー漫画。レビュアーも多種族クロスレビュー方式 pic.twitter.com/OnljBmDRhZ
主人公はスタンクと言う名前の人間男性です。ドラゴンすら倒すことの出来る優秀な戦士ですが、精力の方もその腕前に見合うだけの豪傑で、ありとあらゆる種族とエッチする為に冒険をしていると強弁する剛の者です。
異種族レビュアーズでは、主にこのスケベな人間男性スタンクと、志を同じくするエルフのゼル、そしてその二人に風俗の良さを教え込まれたせいで風俗店巡りにハマってしまった天使のクリムヴェールの三名が中核となって話を進めていきます。
異種族レビュアーズって漫画が面白かった! なんていうかグルメ漫画的な面白さがあるな… pic.twitter.com/dN1rQ7sw2Q
— しゃみおつぜみ (@mtgdel) 2018年12月28日
『異種族レビュアーズ』
— カドコミ2018【公式】 (@kadocomi) 2018年7月6日
あらゆる種族が営むエロいお店を、人間、エルフ、天使などの男たちがそれぞれの視点で体験クロスレビュー。超異端ファンタジーコメディー!!
「カドコミ2018」公式HPhttps://t.co/MLr9fxoOIm #カドコミ #カドコミ2018 pic.twitter.com/rRHWTd5HZH
レビュー記事は種族の異なる四名の記者によって執筆されますが、四名共にそれぞれ性的嗜好と「身体的特徴」が異なっているため、赴いた風俗店によっては高評価と低評価が真っ二つに割れる事も……人間がどう感じたかを起点とする事によって、それ以外の種族がどう感じたのか、その差異が解りやすく描かれているのも魅力の一つです。
とあるエピソードでは、人間の風俗嬢とエルフの風俗嬢、それぞれが種族的に年配の、要するにおばちゃんであるとした場合、どちらの評価が高くなるのかで喧々諤々の様相となりました。人間であるスタンクは見目麗しく老化の進みが遅いエルフの方が良いと主張し、他の種族にも同意を求めます。しかしながら、同時に記事を書いていたそれ以外の三種族(それぞれエルフのゼル、犬の獣人であるブルーズ、ハーフリングのカンチャル)は、歳をとったエルフよりも人間の方が良いという返事を返します。ゼルに言わせれば、人間は例え種族的には老齢の粋にあろうとも内包する生命力が若ければ気にならないとし、ブルースは年を経たエルフは腐葉土を抱いている気分になるし、人間は臭いが気にならないならやぶさかでは無いと犬の獣人らしく臭い重視の評価を下します。 種族的に幼い外見を持ち続ける事の多いハーフリングのカンチャルは、自分からみればどちらもおばさんであるとしながらも、より年齢の幅が広いエルフ側を人間側よりも低評価としました。
たった一つのエピソード、たった一つのレビュー記事をとってみても、様々な種族からの視点がある種のリアリティを持って丁寧に描かれており、異世界の風俗事情であるにもかかわらず、思わず成る程なあ、と感じ入る事の出来る内容となっています。
異種族レビュアーズは、種族間の性事情を描くという下世話なテーマを持つ一方で、極めて真面目な異種族学考察漫画でもあります。
例えば、単眼種族のみを集めた風俗店「単眼倶楽部」に赴くエピソードでは、種族が異なる事による美醜感覚の違いと、それに起因するボーイの対応の違い、風俗嬢の態度の違いが克明に描写されます。冒頭、フードを深く被り、怪しげな雰囲気を醸し出す人物から単眼娘のレビューを書いて欲しいと依頼されたスタンク一行は、その依頼を快諾して単眼倶楽部という風俗店へ向かいます。入店直後、ボーイから当店の自慢はFサイズからKサイズまで幅広く取り揃えられた「大きさ」にあると説明されるスタンク一行ですが、この説明を受けた一行の一味、ハーフリングのカンチャルはそれが胸の大きさであると判断して最も大きな娘を使命します。
しかし、そこで出てきたのはバストサイズの大きな娘では無く、一つ「目」のサイズが極めて大きな娘でした。
買っちゃった!異種族レビュアーズ!かの発想の常勝無敗、天原大将軍原作で面白くない訳がないよね!
— くたくた (@kuta_2_moon) 2017年10月20日
異種族娘の考察とそこから導き出される説得力抜群のプレイレポートは超面白いし各々お話としても最高に楽しめるよ!!
個人的には単眼娘と乳牛娘のお店超行きてぇぇええ!!あと天使可愛いぃあ!!! pic.twitter.com/80U99nxQD2
そうです、ボーイの説明に出てきた「大きさ」とは、胸の大きさではなく目の大きさの事なのでした……そして一方、その様子を見て普通の大きさの娘を使命したスタンクとゼルの前には、目の大きさは小さな、しかし胸の大きな娘が自信なさげに現れ、私達で良いのかと問いかけました。
このエピソードからは、次の事が読み取れます。 即ち、単眼種族における美的感覚は目の大小に偏っており、それ以外の肉体的素養は注目されない事、そして、後から現れた普通の目の大きさの単眼娘達が自身なさげである事から、目の大きさは大きければ大きいほど良いとされる事です。 要するに、セックスアピールとなるポイントが単眼種族とそれ以外で大きく異なっていた、と言うお話なのですが、この話には裏があります。 エピソード冒頭で描写された怪しげな人物とは、実は貧眼と呼ばれる小さな目を持った単眼種族の女性であり、この女性は単眼種族では無い別の異種族への恋愛感情を持っていたため、人間等の「複眼」種族が、目の大きさを美醜要素の一つとして認識しているか否か、確かめる為にスタンク一行にレビューをお願いしていたのでした。
異種族が恋愛を行う際、どこに注目するか、そして異種族間恋愛ではその事がどのように関与するのか、といった事が確かな考察の上で描かれているエピソードです。 異種族レビュアーズでは、こうした各種族ごとのちょっとした違いがさり気なく描写されています。
異種族レビュアーズ2巻買ったよ!ぶなしめじちゃんかわい!! pic.twitter.com/keO324PCh3
— 雲城 (@kumosiro) 2019年1月5日