マンガ「僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件」の魅力をネタバレ込みで徹底解説!

「僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件」は、小説家になろうで投稿されており、作者は東国不動、漫画はたこやきよしとなっています。ヲタクな主人公がダンジョンと繋がっているアパートに住み、世話焼きで純粋な女騎士、好きな子の姿になれるスライム、処女だけど大胆な女魔法使いと触れ合っていく物語です。


本作の主人公は鈴木透。黒髪で特徴の無い外見で、飲食店のバイトをしています。ヲタク趣味を持っていてフィギュアと薄い本を多く持っていてお婆ちゃん子である以外は平凡な彼ですが、異世界に繋がるアパートを借りたことで人生の転機が訪れます。

純粋無垢で愛が若干重い女騎士、好きな異性の姿に変身してどんなことでも受け入れてくれそうなスライム、初めは警戒心が強いけど好きになったら一直線のエルフの3人を助けたことで好意を抱かれるようになります。異世界の住人の目から見ると現代の科学と透自身が不思議で魅力的!主人公がみんなに好意を抱かれてハーレムを形成していくのがこのマンガの魅力です。

自宅の玄関から異世界に!

マンガの冒頭、都内の2LDKマンションで家賃は3万円という破格の物件に透は事故物件を疑います。幽霊は出ないと笑い飛ばす業者ですが『まあゴブリンやスライムが出るって話だけどな』と呟くのです。呟きが聞こえてしまった透。『この物件・・・何かヤバい』と感じつつも蓄えがないのでアパートを契約してしまうのです。アパートに着いてみると見た目は普通ですが、外に出られるはずの玄関の扉を開けると異変がありました。なんと透の住んでいるマンションは玄関から出ようとすると異世界のダンジョンに通じてしまう事故物件だったんです。元の世界には戻れないのかと落ち込む透ですが、窓からは普通に出入りできるのでことなきを得ます。このように、「転生」モノが多い異世界系マンガの中ではめずらしい切り口で、主人公が異世界へと入り込んでいく作品となっているのです。

安心した透はダンジョンに潜入することにしました。ダンジョンではモンスターはいませんでしたが、地面に倒れて動けずに泣いている女騎士『アリア=エルドラクス』(以下リア)と遭遇します。


ヒロインがお漏らし!?

ゴブリンに毒矢を吹きかけられたリアは襲われる寸前に危険な階層と安全地帯を隔てる扉を閉めて難を逃れましたが、毒で体が動かなくなっていたんです。事情を知らない透はモンスターの罠かと思いますが、『ここで勇気を出さなきゃいつ出すんだ!日本の村人Aだってやるときゃやるんだよ!!死んだお婆ちゃんにも人には親切にしろと言われてるしな!』と勇気を振り絞りリアを救出しようとしますが、リアは透の見慣れない姿と言語に恐怖して暴れてしまいます。なぜか異世界では日本語はモンスター語に聞こえるという設定なので、リアには透はモンスターの仲間にしか見えないのでした。透とやり取りをするうちに恐怖のあまりリアは気絶し放尿をしてしまいます。リアは出会い頭の放尿シーンに非常にインパクトがありここで興奮する読者も多いですが、他にも透を大賢者と勘違いしていることから、無知シチュでなんでも受け入れてくれそうな点が魅力だとされています。また、ダンジョンに一人で動けない状態で放置されていたため孤独がトラウマになっており、寝る時は透と一緒というのもポイントが高いです。

リアを自宅に連れ帰って大賢者と勘違いされて話を合わせたりお風呂に入れたりしていると、異世界についてのちょっとした情報やリアの性格についてわかってきます。リア達異世界人の言葉は『共通言語』といい聞き慣れない透でも頭に直接意味が伝わるという設定。透の言葉はモンスター語ですが、リアのようなダンジョンに潜る人はモンスター語を理解しているとの事です。ダンジョン内ではステータスオープンという技能が使えて、これで透も自分のレベルなどがわかるようになります。ここまでの一連の流れから、リアの性格は恋愛に関しては奥手ですが、一途で愛情が深く恋愛絡みの冗談は通じず、自分の女性としての魅力に気付いていないため透に裸を晒すなど無防備であることがわかります。


絶滅したはずのスライムが・・・!?

続いてはハーレムの2人目、シズクが登場します。
透がリアの無知をいいことにイチャイチャしつつ、レベルを上げるためにスライムを捕まえて培養しようとすると、そのスライムは絶滅したはずの白スライムであることがわかります。なんと白スライムとは、主人を愛し、主人の好きな相手の姿になれるしエッチも進んでやってくれるという、万人の性癖を満たしてくれるエロスライムです。その性質のために悪い人間に金儲けのために利用されるようになり、ダンジョンの奥深くで生活するようになり数が減少したという種族となっています。白スライムにとって透が悪い人間でないことがわかると、透を主人としてリアの姿になったり尽くしてくれるようになります。透は白スライムに『シズク』と名付けて特にエッチなお願いはせず、家の留守番をさせたりバイトに出て貰ったりと活用することになります。

異世界の大定番、エルフも登場!

同居人が増えて別のスライムでレベルアップもできた透は、ダンジョンのさらに奥まで探索したいと考えます。その時に出会ったのがハーレムの3人目、エルフの『ディート』でした。


大ムカデをディートと協力して倒し、毒をコーラで回復してあげた透は警戒されつつも自宅にディートを招きます。ディートは警戒心が強い性格。しかし、透を信頼してからは処女なのにベルトや上着を目の前で取って無防備になったり、スキンシップを取って誘惑してくるようになるなど、非常に大胆になっていくのも見所です。

また、異世界では現代の料理や服でステータスアップができますが、ディートが透とキスをした時にステータスが上がったことで、透とのエッチなことでもステータスが上がることが判明します。ディートは命の恩人で興味深い透のことが好きで、寿命差を越えて一緒になりたいと話し、迷宮の支配者『ダンジョンマスター』になれば透の寿命が延ばせて寿命差がなんとかなりそうだと考えるのです。ここまでの物語の舞台はアパートの部屋がほとんどでしたが、これからさらに行動範囲が広がって面白くなりそうな作品です。