最強の勇者を再び召喚?漫画「異世界召喚は二度目です」の魅力をネタバレ込みで徹底解説!

「異世界召喚は二度目です」は、数多くある異世界系漫画の中では珍しい「主人公が同じ異世界に再び召喚される」という設定の作品です。今回は、「異世界召喚は二度目です」の魅力を分かりやすくまとめたので、今までにない新しいタイプの異世界系漫画を探している方は参考にしてみてください。


2度目の召喚で俺TUEEEE!

「異世界召喚は二度目です」は、元勇者の「須崎雪」が再び異世界に召喚されて無双する「俺TUEEEE系」作品です。主人公の「チート能力」といった異世界系漫画の定番を踏襲していますが、「二度目の召喚」という他の作品にはないオリジナル要素が取り入れられている事で話題を集めています。一度の召喚の際に異世界を救った須崎ですが、その力を恐れた王様から強制送還をさせられ、別の人間として新しい人生を歩んでいました。須崎自身も原因は分かっていませんが「勇者の力」だけでは残されたままでした。幼馴染の「花柱夕陽」やクラスメートと一緒に再び異世界に召喚された須崎は、世界を救うよりも「異世界を楽しむ」事を決意するといった主人公らしからぬ行動が最初の注目ポイントです。

一度に召喚された人数が多かった事もあり、異世界側の人間は誰も元勇者である須崎の存在に気付いていませんでした。直後に勇者の指導者として紹介された魔法戦士「エルカ・ヴェルソー」と剣豪「グレイン・アルモニー」が須崎の「元部下」だった事に多少困惑しましたが、エルカの生意気な態度にカチンと来た事でお仕置きをします。続く、グレインにも同じくお仕置きを行い3人で再会を喜びます。作中トップクラスの戦闘力を持つ2人を赤子の手を捻るように扱う須崎の身体能力を見ていると「元勇者」である事を実感させられます。第一話は主人公等の紹介がメインですが、分かりやすく説明や作品独自の用語がほとんど使用されていないので、異世界系漫画やファンタジーに慣れていない方でもサクサクと読み進められます。

魔法や能力が魅力的!


二度目の召喚直後は、全く世界を救う気がなかった須崎ですが今回の召喚人数の多さや召喚理由の原因が自分にある事を知ると責任を感じて焦ります。第二話以降も、元弟子を心配したり困っている村人を助けたりと主人公らしさを様々なシーンで確認する事が出来ます。感情を素直に出す事はほとんどありませんが、異世界で最強の能力で数多くのトラブルを解決していく様子は爽快感があると評判です。悪態をつきながらも、困っている人を放置出来ない正義感の強さから作中では屈指の人気キャラクターとなっています。

「勇者の力」だけではなく、中二病心を刺激するアイテムや単語が多く登場する事も「異世界召喚は二度目です」の魅力の1つです。物語序盤だけでも魔力を見分ける事が出来る「魔眼」や回復魔法の「完全治癒(パーフェクトヒール)」、須崎の身長と同じぐらいの刀身がある「黒丸」が登場します。さらに、武器に特殊能力が付属している場合もあり、黒丸には敵の体力から空間まで何でも食べ尽くす「大喰い」という隠された能力があります。強い能力を使用する場合には、代償が必要だったりと「武器や能力」にも細かな設定が用意されています。

ヒロインは正統派で魅力的!


「異世界召喚は二度目です」には、見た目や性格と個性豊かなキャラクターが多数存在しています。凛としたクールな雰囲気で須崎のクラスメートからは「お姉さま」と呼ばれているエルカですが、須崎の一度目の召喚の際にどMに覚醒していて、須崎からお尻を叩かれたり椅子にされて喜ぶといった変わった性癖の持ち主となっています。第一話で須崎にお仕置きをされる際に、綺麗なお尻が露わになっていたりお尻を叩かれて目がハートになったりとセクシー担当として男性読者の心を鷲掴みにしています。変態キャラクターが目立ちますが、正統派ヒロインも多く、花柱夕陽は容姿端麗でクラスメートからも人気があり、召喚後に魔法の才能が開花したりとエルカとは正反対の完璧さが魅力です。

バトルシーンも「異世界召喚は二度目です」の注目ポイントです。須崎は圧倒的な力でモンスターをすぐに倒してしまいますが、倒すまでの一連の流れが分かりやすく描写されています。さらに、臨場感を出すための集中線や擬音等も効果的に使用されているので、バトル漫画としても高い評価を得ている作品です。また、モンスターも丁寧に描かれていて迫力やリアリティーのあるモンスターデザインも見どころです。爽快バトルがメインとなりますが、須崎と各キャラクターとの日常パートやクスッと笑えるギャグシーンもあります。ほとんどの美女は須崎に好意を持っているハーレム要素もある作品ですが、須崎は美女に興味がないのでハーレムモノのノリやイヤらしい描写が苦手な方でも問題なく楽しめます。

また、須崎が持つ「勇者の力」の詳しい内容や転生時に消失しなかった理由等、「伏線」が物語の中に散りばめられている事も特徴として挙げられます。幼馴染の夕陽との別れ際の不可思議な描写を始めとして、伏線を匂わせる描写が数多く存在します。一度目はストーリーを楽しみ二度目に伏線を探したりと違った楽しみ方で何度も読める内容となっています。