世界を救うためにダンジョンを運営?漫画「必勝ダンジョン運営方法」の魅力をネタバレ込みで徹底解説!

「必勝ダンジョン運営方法」は、数多く存在する異世界系漫画の中で「主人公がダンジョンを運営する」といった今までにないストーリーから話題を集めている作品です。今回は、「必勝ダンジョン運営方法」にしかない魅力や注目ポイントを紹介します。

必勝ダンジョン運営方法(コミック) : 1 (モンスターコミックス)

転生後、いきなりダンジョンマスターに!

「必勝ダンジョン運営方法」の主人公「鳥野和也」は、日本に住む26歳のサラリーマンでした。少し年齢が高かったり、しっかりと働いていたりと異世界系漫画の主人公っぽくない設定が特徴となっています。第1話の冒頭で既に異世界に転移していて「誰が転移させたのか」といった重要な情報が描写されていなかった事から「最初の伏線」として読者の興味を煽っています。転移してからは「現地人より知力レベルが高い」という理由から「魔力を循環させて世界の環境を整える」事を目的にダンジョンマスターに任命されます。

ダンジョンマスターとして「ダンジョンコア3つ」「18歳の不老の身体」「様々なスキル」「1500ダンジョンポイント」を手に入れた和也は早速自分なりにダンジョンの運営を開始します。適当に作るだけでは効率の良い魔力循環が出来ないと考えモンスターの育成から始めます。特訓や座学でモンスター育成を行ったり、ダンジョンに来た侵入者を倒すために作戦を考えたりとダンジョンやクエストを攻略する王道の異世界系漫画とは異なるストーリー構成・設定で人気を獲得した作品です。

ダンジョンを作る際に、建設費だけではなく維持費がかかる事や土地購入やモンスター召喚にダンジョンポイントが必要である等、ダンジョン運営に関わる細かな設定が用意されています。初任給の1500ダンジョンポイントを使って和也が「どうダンジョン運営をしていくのか」という点に注目しながら読む事をおすすめします。

和也がダンジョン運営を開始してすぐに侵入者がダンジョンに入って来ます。3人の男性冒険者と2人の女性奴隷でしたが、鍛えたモンスターの強さと和也の的確な指示で問題なく侵入者を殲滅します。女性奴隷に「協力」を仰ぎますが、その際に「ユキ」と本名とは関係のない偽名を名乗ります。和也が得た「様々なスキル」の全貌はまだ明らかにされていませんが、侵入者のレベル・種族・身分・ユニークスキルをダンジョン内から調べられる「鑑定」やダンジョン内での安全を確保する「指定保護」、全身の傷を癒やす事が出来る「エクストラヒール」等が物語序盤で登場しています。それ以降も、「中二病」を刺激する便利で格好良いスキルを披露していきます。和也がなぜ偽名を使ったのか、どんなスキルを所持しているのか「伏線の回収がどう行われるのか」予想しながら楽しめると評判です。

魅力的な女性キャラクターが続々登場!お色気シーンも充実!?


「必勝ダンジョン運営方法」は、タイプの異なる魅力的な女性キャラクターが多く登場している事で男性読者を増やし続けている作品でもあります。第1話で和也に救出され協力する事になった2人の女性奴隷「エルジュ・ラウ・ロシュール」と「オリエル」は、元第3王女とメイド兼側近という関係です。エルジュはお姫様らしいフリフリのドレスに白髪のポニーテール、オリエルは兎人族で茶髪のショートカットにうさ耳と全く異なる可愛さがあります。第2話以降も続々と可愛い女性キャラクターが登場していくので、お気に入りのキャラクターが簡単に見付かります。また、それぞれのキャラクターには異なる「ユニークスキル」があり、主人公以外のキャラクターの成長や活躍も楽しめます。

セクシー・キュート等、魅力的な女性キャラクターのお色気シーンが豊富に用意されているのも「必勝ダンジョン運営方法」の魅力の1つです。第1話冒頭では、和也と数多くの女性キャラクターが温泉で混浴している姿から物語がスタートします。残念ながら大事な部分は湯気や謎の光で隠されていますが、スタイルの良さや色っぽさを確認する事が出来ます。また、大胆なサービスシーン以外の何気ないシーンでも若干胸を強調するポーズや思わず脚に目が行ってしまうコマ割りが採用されています。しかし、エッチな描写が多用されているわけではなく、ストーリーとのバランスもしっかりと考慮しているのでエッチな描写が苦手な方でも読みやすくなっています。

ストーリーのメインの「ダンジョン運営」では、転移前の世界の経験や知識を活かしたりエルジュやオリエルから得た新しい知識を駆使したりと他の異世界系漫画にはない新鮮さを味わえます。バトルシーンは少なめですが、作品全体を通して読みやすくて分かりやすい丁寧な描写も特徴として挙げられます。さらに、異世界系漫画特有の難しい設定・専門用語もあまり登場しないので、異世界系やファンタジーに馴染みがない方でも問題なく読み進められます。ストーリー内にはクスッと笑える日常・ギャグパートも散りばめられているので一気読みにも適しています。伏線の多さ・回収の上手さも高い評価を得ているので、1度目は純粋にストーリーを楽しみ、2度目以降は伏線を意識しながら読んだりと何度も楽しめる作品です。