アニメ「エガオノダイカ」の魅力を徹底解説!笑顔をテーマにしたタツノコプロオリジナルアニメーション

2019年に放送がスタートしたアニメ「エガオノダイカ」は、「笑顔」をテーマに立場の異なる2人の少女を描いた作品です。コミカライズやスマホゲームにもなり、コラボ商品も注目の「エガオノダイカ」の魅力について説明していきます。


2016年から始まったタツノコプロ55周年企画オリジナルアニメーションの大トリを飾るのが「エガオノダイカ」です。監督には「輪廻のラグランジェ」の鈴木利正、キャラクタ―デザインは「ハイスクール・フリート」の中村直人が務めます。王女ユウキを花守ゆめり、兵士ステラは早見沙織が担当することでも注目です。アニメの放送開始に合わせて2019年1月から「まんが王国」で「エガオノダイカ Emotional side」の配信もスタートしました。こちらは「シノギゴロシ」や「妖草師」のいわや晃先生が担当しています。「マンガ王国」で配信されるものはスピンオフ版になります。アニメとは違ったエピソードが楽しめるとこちらも話題になっています。また、スマホゲーム「ゲルシュタト・オーディン」にも参戦が決定し、ゲームファンの間でも注目の作品です。


「エガオノダイカ」は、ソレイユ王国王女のユウキとグランディーガ帝国の兵士ステラを主人公にした物語です。天真爛漫なユウキは、感情表現が豊かで周囲の人から愛されて育ちました。兵士のステラは生きるために軍に入隊し、優秀なパイロットとして活躍しています。ユウキとは違って感情表現は苦手です。地球からは遥かなたにある星を舞台に、立場も性格も異なる2人の少女を描いていきます。ユウキとステラがどのように変わっていくのか、2人の成長していく姿が見られるのも楽しみな作品です。


タツノコプロといえば「科学忍者隊ガッチャマン」や「タイムボカンシリーズ」といったメカを使った「SFヒーローもの」が有名です。最近はカップヌードルのCMでも話題になったように「アオハルモノ」にも力をいれています。「SFヒーローもの」に「アオハルモノ」を組み合わせた「エガオノダイカ」は、タツノコプロ55周年企画の大トリを飾る作品としてもふさわしい作品といえます。

「エガオノダイカ」は、タイトルからもわかるように「笑顔」をテーマにしたオリジナルアニメです。ただ、エガオの後ろにダイカという「犠牲」や「損害」を表す言葉がついているのが気になりませんか?ユウキとステラ、2人のヒロインにとって「笑顔」とはどのような意味を持つものなのでしょうか?全くタイプが違うユウキとステラにとっての笑顔とは何か、見ていきましょう。あわせて、2人の声を担当する声優についても説明していきます。


ヒロインユウキが暮らす「ソレイユ王国」は笑顔に溢れた王国です。ユウキは天真爛漫な12歳の少女ですが、国民だけでなく世界中の人を笑顔にすることが王女である自分の使命と考えています。普段は教育係のレイラや政治を補佐するイザナ、騎士団長ハロルド、幼なじみの側近ヨシュアといった忠実な家臣に見守られて過ごしています。愛情いっぱいに育ったユウキは、感情表現も豊かで笑うことはもちろんですが、哀しければ涙も流しますし、時には怒ることもあります。ユウキの声は、声優の花守ゆめりが担当します。2016年に劇場公開した「ガラスの花と壊す世界」で初主演を務め、2019年は「エガオノダイカ」の他にも「かぐや様は告らせたい~天才たちの頭脳戦~」と話題作への出演が決まっています。


「エガオノダイカ」のもう一人ヒロインは、グランディーガ帝国で兵士を務める17歳の少女のステラです。戦闘能力に優れていて優秀なパイロットとして帝国軍のピュルータ分隊に所属しています。生きるために兵士になったように孤独を抱えた少女ステラは、指揮官のゲイルやパイロット仲間のヒューイやピアース、ブレイク、リリィと過ごすことで自分の居場所を見つけていきます。笑顔は処世術と考えているステラが心から笑う日は来るのでしょうか?その時はどんな笑顔を見せてくれるのか気になります。ステラの声は、声優の早見沙織が担当します。「あの日見た花の名前を僕たちは知らない」など多くの作品に出演している実力派声優の演技にも注目です。


タツノコプロのアニメといえば、メカを使った戦闘シーンが欠かせません。「エガオノダイカ」でも戦場の場面があり、魅力的なメカが登場します。10代の少女がヒロインというと「アオハルモノ」をイメージしますが、「エガオノダイカ」は、どちらかというとSFヒーローものを受け継いだ作品です。これまでタツノコプロが制作してきたSFヒーローものが好きな人にも満足してもらえる作品といえます。エガオノダイカに登場するメカについてご紹介します。

まず、ソレイユ王国のメカは「ガルド」「スクワイア」「グリバノフ」の3基になります。主力テウルギアとして活躍する「ガルド」は、守備と攻撃どちらも優れていて、戦闘シーンでは他のメカの先頭に立って闘います。「スクワイア」は近距離での攻撃を得意としていて、ガルドを前衛からサポートする近接近型テウルギアです。「グリバノフ」は後衛でのサポートを行う支援型テウルギアで、長距離からの攻撃を得意としています。白を基調にしたデザインは、ソレイユ王国のメカの機動性を表現しているようにも見えます。

続いてグランディーガ帝国のメカについても見ていきましょう。クレーエという量産型のテウルギアになります。武装が変更できるようになっていて、小隊編成に合わせて変えられます。クレーエアインス(クレーエ1)は近距離から長距離まで闘うことができます。クレーエツヴァイ(クレーエ2)は、クレーエ1に重装甲パーツを装着した守備力も優れたメカになっています。グランディーガ帝国のメカのデザインはカーキやグリーンといったアース系カラーを基調にしており、戦闘機に近いイメージを表現しています。

「エガオノダイカ」は、セル画とCGを使用したハイブリットアニメです。メカにはCGを取り入れているため、本物のロボットのような立体感があり、戦闘シーンは迫力があるものになっています。CGなら手描きでは難しい細かい線もきれいに描けるので、メカの美しい動きを見ることもできます。セル画とCGを併用することで、ロボットらしさも際立ちますし、作品のリアリティも感じやすくなるでしょう。迫力があるメカの登場シーンも見逃せません。