この
漫画は、ネオンという言葉から想像できるとおり、クラブのホステスが題材になっている、女性のサクセスストーリーです。ホステスが題材となっている作品は色々ありますが、中でもこの作品はオススメです。そんなネオン蝶の魅力についてご紹介しましょう。作者は倉科遼先生、作画は東克美先生なのですが、
倉科遼先生の読み応えのあるストーリーに東先生の描く女性の艶やかさがとてもよく合っています。
話のおおまかな流れとしては、主人公の桜子が子供の頃からの夢であるネオン蝶、つまりホステスになるため19歳で静岡から上京するところから始まります。桜子がホステスに憧れるようになったのは、叔母である佳代の影響です。桜子の母親は地味で大人しく、農家に嫁いだのですが、反対に佳代は華やかで、遊びに来るときにはいつも綺麗な洋服やおもちゃをくれる佳代に子供ながら憧れます。中学生になり、その華やかさがホステスだからだと分かっても、佳代と話す度に憧れは強くなります。そんな桜子に転機が訪れたのは15歳のときでした。母親が病気で亡くなり、母親の一周忌の後で、父親から母親の生前から愛人がいて、桜子が卒業したら再婚するつもりだと告白されます。行き場を失った桜子。そんな時、叔母の「高校を卒業したら東京においで店を手伝って。あなたは売れっ子のネオン蝶になるよ」という言葉を頼りに家を出る決意をします。
佳代と同じ華やかな女性に、と期待に胸をふくらませて東京に向かい、佳代の家で一緒に暮らしながら池袋の佳代の店でホステスとなった桜子ですが、佳代のお店は雑居ビルの一室の小さなお店で、客層も品がなく、店のあちこちで胸を触られたりキスをされたりしていて、桜子も初日からセクハラ行為にあい戸惑います。それでも3ヶ月も経つ頃には接客にも慣れ、純粋さと幼さで人気になっていきます。しかし店の経営は苦しく借金のカタに佳代が桜子を売ってしまいます。魅力的な桜子は他の男にも言い寄られたり襲われたり、また好きな男とのセクシーな場面もあり、見所が満載です。
色々な経験を経て銀座の店で働くことになり、支援してくれるパトロンにも出会い、自分の店を持ち一流店のママとしてホステスの世界で成功していく桜子。また、静岡で一緒に暮らしていた両親は血がつながっておらず、本当の両親について知っていくことになったり、ホステスの世界へのきっかけとなった佳代と争うことになったり、それが銀座全体を取り巻く問題に発展したりと、ハラハラする場面も、満載です。そんなたくさんの魅力があるネオン蝶、マンガ読破!EXなら全巻無料で読めるので、気になったら一度読んでみることをオススメします。
【代表作】
倉科遼:「女帝シリーズ」「夜王-YAOH」「黒服物語」「嬢王」「帝王」
東克美:「ネオン蝶」「不倫白書」「Dreams」「夜光華」