青年漫画： 新・借王

「新・借王」は平井りゅうじ原作・土山しげる作画で執筆されている成年漫画であり、前作である借王は映画化された過去を持っているなど人気を集めている作品としてオススメされています。

あらすじとしては主人公である大阪府警天王寺北署の巡査部長・水沼正三が極道組織の闇金に手を出してしまったことによって、総額すら不明になるほどの莫大な借金を抱えてしまいます。そして取り立てに追われる日々の中、金になるという話に誘われて借金を返済するために繰り広げられる金融サバイバルサスペンスとなっています。

この新・借王のオススメのポイントと言われているところとしてはいくつかあるのですが、例えば登場人物全てがカタギではなくクズであるというところが挙げられています。一見するとこれは見ていて腹が立つという人が多そうなのですが、そのような人たちが借金の中で必死に足掻きながらお互いを騙したり協力していくと言う姿はどこか滑稽であり非常に人間らしい姿として描写されています。そのため感情移入ができるというわけではないのですが人間らしい姿にどこか惹かれるところがありますし、登場人物たちがどのような展開になっていくのかというところを追っていく楽しみと言う点で評価されています。

また前作となる「借王」とはまた違った状況で借金を返済していく過程が描かれているので前作を知っている人は違いを楽しむことができますし、前作を知らないと言う人でも十分楽しめる内容となっているという点もオススメされています。ただ前作を知っていると主人公やその周辺に関する情報を把握しやすくなっているので、新・借王を読んでから前作を読んでみると言うのも新しい発見をすることができるという点でオススメです。